風しん対策を呼び掛け/宮古労基署
商工会議所に協力要請/砂川専務「早期に取り組む」
昨年から首都圏を中心に風しんが大流行し、宮古福祉保健所管内でも16日に2件(30代の男性と20代女性)の発生届出があったことから宮古労働基準監督署(南隆功署長)は23日、宮古島商工会議所に風しん予防に対する対策への協力を呼び掛けた。
流行の未然防止に向けた対策の要望を受けた砂川恵助専務理事は「議員企業には早急にファックスで呼び掛け、そのほかの会員企業に対しては職員が訪問しているのでその際に呼び掛けていきたい。会議所としても宮古における風しん流行防止のためにしっかりと取り組んでいきたい」と、早期の対応を約束した。
風しん予防の対策として、同署では▽従業員に対し予防接種の機会を設ける▽予防接種のための休暇付与や業務の調整▽職場での感染予防のため風しんにかかった従業員に休暇を付与する▽従業員に対し風しん抗体検査の機会を設けること-への配慮を求めている。
南署長は「10年ぶりに宮古で発生した今回の2例が確認されたのは人の出入りが多かったゴールデンウイーク時期から2、3週間後でちょうど風しんの潜伏期間と重なっている。本格的な観光シーズンを迎える今後も発生が予想されるので職場における対策をお願いしたい」と述べた。
同署では今後、宮古島市伊良部商工会、県建設業協会宮古支部、県労働基準協会宮古支部にも同様の呼び掛けを行うとしている。
全国では、5月の段階で昨年1年間の総計の2・5倍となり、同期比では約35倍と大流行している。流行の中心は20~40代の成人男性で県内では22日までに20件発生している。