すまエコ実証事業本格化
東芝、現場事務所を開設/家庭モニターへの器機設置
宮古島市全島エネルギーマネジメントシステム(EMS)実証事業(通称「すまエコ」)と来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業を市から受注し、実証開始に向けた準備を進めている東芝はこのほど、事業に必要な器機の設置作業が本格化したことを受け、平良港ターミナルビル内に現場事務所を設置。28日には事務所入口に看板を掛けるセレモニーが行われた。
EMS実証実験では、家庭モニター200世帯、事業所モニター25カ所の計225カ所に消費電力測定器や通信装置などが入った「スマートボックス」を設置し、電力の消費状況を数値で確認するとともに、各モニターのデータを集積し、分析を行う。
モニターへの「スマートボックス」設置準備が整ったことから今回、東芝は宮古島に現場事務所を開設。今後は順次、設置作業を進めていくほか、100%自活実証事業の島内電力計測用器機や蓄電池関連器機の設置、通信状況の確認なども行う。
看板掲示セレモニーには東芝社会システム建設第一担当でEMS実証事業の現場責任者を務める半原徳二氏と100%自活実証事業現場責任者の對馬政光氏、市企画政策部の古堅宗和部長が参加し、事務所入口に看板を設置した。
古堅部長は「これまで進めてきた二つの事業が今年度から着実にスタートする。モニターと東芝、市が一緒になり、国と相談もしながら良い事業を展開していきたい」と語った。半原氏は「スマートボックスの取り付けを9月までに終わらせ、データ確認に着手したい」との考えを示した。
両事業の実施期間は2014年度末まで。市エコアイランド推進課ではEMS実証事業は今年10月からのデータ集積開始、14年度1月ごろからのデータ分析の開始を見込んでいる。