今年11月の着工目指す/トゥリバーホテル建設計画
契約順守の意志示す/関係者が市長に説明
平良港のトゥリバー地区の一部約13㌶を購入しホテル建設を計画している会社の関係者が28日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、現在の契約通り今年11月着工を目指して取り組む考えを示した。
トゥリバー地区のホテル建設用地約13㌶は、2007年11月に特定目的会社SCG15(東京都)に40億円で売買された。当初の契約では2年以内の着工、5年以内に営業開始となっていたが、08年に同社が世界的な経済情勢の悪化などを理由に着工と営業開始期限の2年間延期を要請、市もこれを容認した。さらに11年、3月に発生した東日本大震災などの影響を理由に同社が2年間の再延長申し入れ、市がそれを受け入れていた。
その結果、現在の契約では13年11月8日までに着工、16年までに営業開始することとなっている。
今回は、市がSCG15に対し、11月着工に向けた現状について説明を求めたことに応える形で関係者が来島。市長との会談は非公開で行われた。
会談終了後、下地市長はマスコミの取材に応じ、関係者が今年11月の着工実現に強い意志を示したこと、具体的な計画については改めて報告する考えを示したことを説明。「これまで2回、契約期限を延期している。3回目となるとよほどの理由がないと市議会が納得する説明はできないと話した。今後、示される具体的計画の内容を見て契約を継続するかどうかなど市の対応を判断したい」との考えを示した。