マンゴーの出荷本格化/昨年の2倍600㌧見込む
宮古地区の2013年産マンゴーの出荷が、本格的に始まった。地区全体の生産量は、大不作となった昨年の274㌧と比べ倍増の600㌧前後を見込む。本格出荷は平年より1カ月ほど早く、終了は8月下旬ごろになる。
JAあたらす市場では、今年から共同選別したマンゴーが並ぶようになった。
従来は、個人が選別して持ち込み陳列して販売していた。今回の共選は品質の安定化や規格統一によるブランド化促進、クレーム解消などを目的に導入した。
購入者は、観光客が約8割と多い。宮古島産マンゴーは知名度が高まり、土産品として好評という。
津波古昌誠店長は「新鮮で安全なマンゴーを、手ごろな価格で販売したい」と地元消費拡大にも意欲を見せた。3日にJAから仕入れた50㌔のマンゴーは完売し、共選販売は好調な滑り出しとなった。
JA平良支店集荷場では、10人近い職員が選別を行い、同所で厳選したマンゴーをあたらす市場に出荷している。今期の取扱高は、50㌧(前期の9㌧比5・5倍)以上を計画した。
宮古地区の前期のマンゴーは2、3月の日照不足などの影響で開花率が57%と低く、大不作となった。今期は開花率が30%と平年並みに持ち直し、成園面積も増えて、生産量は過去最高を見込んでいる。