吉野の土地2億円で買い戻し/宮古島市
開発行為履行されず/6月定例会議案説明会
宮古島市議会(平良隆議長)の6月定例会が13日に開会する。市執行部は10日、議会会議室で、行政当局から今定例会に提出する一般会計補正予算案6億3381万9000円を含む計13件の議案について、議員説明会を開いた。同補正予算案には、城辺保良の吉野土地買い戻し額1億9946万円が含まれた。
同土地をめぐっては、市が2007年に市有地を開発事業者である株式会社吉野(岩崎拓社長)に売却したものの、市と同社で取り交わした売買契約時の開発行為が履行されていないなどとして、市議会から売却した土地を買い戻すよう求めがあった。
6月定例会で、市当局は予算案2件、「市専用水道及び簡易専用水道の衛生に関する改正条例」「市予防接種健康被害調査委員会設置の改正条例」の条例案2件、吉野土地買い戻しに関する土地取得など議決案4件、報告5件の計13議案を上程した。
一般会計予算には、同土地買い戻しのほか、コーラルベジタブル社支援補助金3000万円などが盛り込まれている。
説明会で亀浜玲子市議は「同社に支出する目的などを含めた申請用紙などの資料を開会までに提出してもらいたい」と求めた。
真栄城徳彦市議は、議決案件として提出された「市体験滞在交流施設指定管理者の指定」について、「指定管理者の履歴を含め、管理団体の実績、審査経緯など、議会が判断できる詳細な資料を提出してもらいたい」と要求した。
今定例会には10日現在、市議会議員定数見直しなどの議員からの提出議案は出されていない。
6月定例会の会期日程は13~26日までの14日間。14、17日に委員会を招集し、本格論戦の一般質問は土日を除く19日~25日までの5日間で行い、最終本会議を26日に予定する。