勇壮に爬龍舟競漕/9漁港でハーリー
多彩な催しに観客沸く
向こう一年間の航海安全と大漁を願う海の祭典「ハーリー・海神祭」が旧暦5月4日(ユッカヌヒ)に当たる12日、佐良浜漁港など9カ所で行われた。
海の男たちの心意気を披露する勇壮な爬龍舟競漕では、こぎ手らが「ゴーヘイ、ゴーヘイ」の掛け声に合わせた力強いかいさばきで水しぶきを上げた。熱戦のレースの展開に、観客らは感動と興奮に包まれていた。
宮古では最古の120年の歴史を誇る佐良浜地区では、早朝から各漁船に華やかな大漁旗が掲げられ、祝賀ムード一色。
伊良部漁協そばの特設会場では、佐良浜保育園や佐良浜幼小中学校の子どもたちと佐良浜学区婦人会、池間添・前里添の各老人クラブが趣向を凝らした踊りやエイサーを披露。下地敏彦市長は「素晴らしいのでとても楽しい」と笑みをこぼした。
爬龍舟競漕は、池間添と前里添に分かれて実施。観客らは、一喜一憂の熱戦に大きな拍手を送り後押ししていた。
ハリーリー・海神祭は、佐良浜漁港のほかに、佐和田の浜、池間島の水浜海岸、狩俣西の浜、島尻漁港、真謝漁港、パイナガマビーチ、久松漁港、来間漁港で行われた。各会場とも多彩な種目で盛り上がっていた。