コーラル社のあり方議論へ/市議会6月定例会
三セク検討委設置/補正で3000万円の補助金計上
長濱政治副市長は13日に開会した市議会6月定例会で、今定例会提出の一般会計補正予算案歳出にコーラルベジタブル社支援補助金3000万円が計上されていることについて、農家への未払い金や運転資金などに充当する考えを説明。市では今後、専門家らからなる第三セクターの経営検討委員会(仮称)を早急に立ち上げ、同社の今後の経営について議論していく方針を示した。
コーラルベジタブル社は宮古島市などが出資する第三セクター。約1億2000万円の累積赤字を抱える厳しい経営状況が続いていて、2012年12月からは下地敏彦市長が社長に就任し、経営健全化へ改革に取り組む考えを示している。
今回、計上された同社支援補助金の内訳や使途について質問した亀浜玲子氏に対し、長濱副市長は、生産農家への未払い金や、アロエ以外の農産物の加工品取り扱いを増加させるための経営安定を図る運転資金、個人借入金の返済などに充当する考えであると答弁した。
亀浜氏と高吉幸光氏からの質問に、農家への未払い金は約1000万円に上ることや職員給与の未払いもあること明らかにした長濱副市長。今後は税理士や会計士、中小企業診断士など専門家らからなる経営検討委員会を市が早急に立ち上げ、同社を含む第三セクターの運営について検討を行い、会社のあり方や立て直し策、市からの補助金の効果のほか、会社存続の可否なども含め検討していく方針を示した。
農林水産部の村吉順栄部長は、コーラルベジタブル社では自社の経営再建に向け、2013年度を初年度とする5カ年計画を作成中であることを説明した。上里樹氏の質問に対する答弁。