「村政継続」か「刷新」か
多良間村長選あす投開票
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選は16日投票され、即日開票される。立候補しているのは現職の下地昌明氏(61)=無所属、自民、公明推薦=、前副村長で新人の伊良皆光夫氏(58)=無所属。両陣営とも選挙運動最終日の15日夜は、支持者らを最大動員して打ち上げ式を行い、5日間の選挙戦を締めくくる。有権者数は907人(男性490人、女性417人)。期日前投票は14日までの3日間で559人となり、全有権者数の61・63%。前回同期に比べ40人増えた。
現職の下地氏が三選し「村政継続」を果たすか、新人の伊良皆氏が初当選し「村政刷新」なるか注目される。
今年は村政100周年の節目を迎えることから、村の将来を展望する意味でも重要な選挙と位置づけられている。
両氏とも離島の課題といわれる人口減少や航空路線の確保、農業後継者不足など、少子高齢化や農業振興、人材育成など幅広い分野での課題解決を公約に掲げ訴えてきた。
下地氏は基本政策として▽島の振興▽心安らぐ保健・医療・福祉・子育て支援の推進▽教育・文化の振興と人材育成の推進▽環境整備と雇用の創出▽行財政改革の継続-などを示している。
伊良皆氏は人づくり、ものづくり、健康づくりを重点に据え▽産業振興▽心豊かで個性が輝く人材づくり▽福祉・保健・医療の充実▽過疎対策▽豊かな村多良間の実現-などを訴えている。
両陣営とも青年部や婦人部を中心に、公約の浸透を図りながら票固めを行っている。
「2期8年間の実績を村民は知っている。勝算は十分にある」(下地陣営)、「村民の支持を感じて立候補した。手応えは十分だ」(伊良皆陣営)。それぞれ勝利に向けて揺るぎない自信を示している。
投票は16日午前7時から午後7時まで。同村役場1階ロビーで。引き続き同場所で午後8時から開票作業が行われる。当落の判明は午後9時ごろになる見通し。