今月中にも掘削着手/天然ガス試掘調査
埋蔵量や成分確認へ
県が宮古島市で実施する地下埋蔵天然ガスの試掘調査は、城辺保良の「宮古島海宝館」と「宮古島ロラン局」の間にある市有地の保安林で、早ければ今月中にもボーリング作業に着手する。深さ約2500㍍まで掘削し、埋蔵量やガス成分の確認を行う。県の担当職員らが5月31日に保良自治会へ事業概要を説明した。
未利用資源・エネルギー活用促進事業として実施される今回の県による地下埋蔵天然ガス試掘調査。宮古島市のほか那覇市、南城市の計3カ所で実施され、事業費は3カ所で約9億9700円。
宮古島での試掘調査は、城辺保良の「海宝館」と「ロラン局」の間にある市有地の保安林1800平方㍍を作業用地として実施。ボーリングを行うためのやぐらを設置し、5~6カ月かけて地下約2500㍍まで掘削し、最深部と途中の地層での天然ガスの有無、有るのであればその埋蔵量と質、成分などについての調査と結果の取りまとめを約3カ月で行う予定。
担当する県商工労働部産業政策課は、今月末からの試掘開始を目指しているが、事前手続きなどの関係で来月初旬からとなる可能性もあると説明。また、今回の試掘は成分調査などが目的のため、天然ガスを採掘、貯蔵し、エネルギーとして使用することはないという。
今回の試掘調査結果は、県が設置した天然ガス資源有効活用検討委員会に報告され、利活用計画を含めた今後の事業展開が検討される。