11人の公認ガイド誕生/県カヤック協会
宮古島で初の検定試験
宮古島では初開催となる県カヤックガイド協会公認ガイド検定試験が18日、保良川ビーチで開かれた。市内の7事業所から11人が参加。午前中は実技、午後に知識検定を行った結果、見事、全員が合格。宮古島初の県協会公認ガイドが11人誕生した。
同協会は今回の検定に向け、昨年12月、今年4月と5月の計3回、宮古島で講習会を開催し、公認ガイドに必要な技術や知識を指導してきた。
実技検定で受験者たちは前進や後退、横移動、回転などを行うパドル操作、転覆者のレスキュー対応法などを実施。知識検定ではロープワークの実技、海図や天気図の読み方、危機管理や危険予知に関する筆記、ツーリング計画についての口述試験などを行った。
実技と知識試験合わせ100点満点中、70点以上が合格となる。
検定終了後、同協会の大城敏副会長が全員合格の結果を発表。高得点合格者を紹介し、たたえた一方で、70点に近い点数で合格した受験者に向けては、今後も協会主催の安全講習を受講しスキルアップに努めるよう呼び掛けた。
今回、公認ガイドとなった石井将弘さんは、これまでの講習を振り返り「効率の良いパドルの使い方など、初めて知ることができた技術などもあった。自分のスキルが上がることで、利用客からの見る目、評価も変わってくると思うので、もっと勉強したい。これまではあまり知らなかった宮古の同業者とチームワークが取れるようになったことも良かった」と語った。
同協会の大湾文雄副会長は「講習会参加者は講習の回を重ねるごとに意識が高まり良くなっていった。今回、参加していない宮古島の事業者にその影響が広がってくれるとうれしい」との考えを示した。
同協会は、2005年3月に竹富町でシーカヤック利用者が行方不明となる事故が発生したことを受け、再発防止のための安全基準や講習制度の確立などを目的に同年4月に設立。08年度から安全講習をスタートさせ、11年度からカヤックガイド検定による認定事業に着手。これまでに県内で約40人が認定を受けている。