「慰霊の日」で特別展/市総合博物館
平和資料館の写真展示
宮古島市総合博物館の慰霊の日関連特別展示「戦争と子どもたち」が19日から始まった。戦時下の子どもが置かれた環境を写真やパネル、資料で紹介し、戦争のむごさと命の大切さを伝える。県平和祈念資料館の写真や資料も複数点借用して展示した。30日まで。
今回の企画は子どもがテーマ。当時の戦争と、戦争によって子どもたちが置かれた厳しい状況を知ることで、平和についてあらためて考えることが狙い。展示物の総数は95点。
館内には戦争に突き進んだ歴史、沖縄戦、連合軍の猛攻などの資料を掲示。死亡告知書や徴用令状、軍隊手帳も紹介している。
県平和祈念資料館からは米軍の爆撃で崩壊した那覇市街や艦砲射撃を浴びせる米艦、白旗を持って米軍の前線に近付く少女、捕虜となった日本兵の写真などを借用し、展示した。
会見を開き特別展示を告知した同博物館の下里典子館長は「今回は県平和祈念資料館から資料や写真を借用している。なかなか見る機会がないと思うので多くの市民に見ていただき、戦争のむごさと命の大切さを考えてほしい」と話した。
特別展示には、初日から多くの市民が訪れて戦争に関する資料や写真の数々に目を細めた。福嶺中学校の生徒も訪れ、悲惨な戦争と命の尊さを学んだ。
博物館の開館時間は午前9時から午後4時30分(月曜日休館)。入館料は一般300円、高校生・大学生は200円、小・中学生は100円(土、日、祝祭日は高校生以下無料)。
博物館では、関連行事として22日午前9時から戦跡巡りを行う。講師は砂川玄正さん。定員は30人。