ツツガ虫病患者が発生/宮古福祉保健所
畑で感染か 注意喚起
宮古福祉保健所は20日、同所管内でツツガ虫病に感染した患者が発生したと発表した。患者は60歳代の男性で、県外への渡航歴はないことから市内の畑で感染したと推測される。症状は回復に向かっているという。同所では、畑や草むらに入るときにはツツガ虫に刺されないよう長袖や長ズボン、手袋などを着用するよう注意を呼び掛けている。
ツツガ虫病は、山野や畑、草むらなどに入り病原体を保有するツツガムシ(ダニ)に刺され感染する。人から人への感染はない。潜伏期は5~14日で、症状としては38度以上の高熱、リンパ節腫脹、発疹などが現れる。
国内では北海道を除く全都道府県で患者を確認、ここ数年では毎年300~400人が報告されている。
県内では2008年6月、10年6月、11年7月と10月にそれぞれ報告があり、今回で5例目。いずれも宮古福祉保健所管内で確認されている。
保健所では予防法として、畑や草むらに入るときには▽肌の出る部分には防虫スプレーを使用する▽作業中に脱いだ上着やタオル、帽子などを草の上に放置しない▽むやみに地面に寝ころんだり座り込んだりせず、敷物を使用する▽帰宅したら入浴し、新しい服に着替える▽脱いだ衣服は速やかに洗濯する―などを呼び掛けている。
問い合わせは宮古福祉保健所健康推進班(電話73・5074)まで。