「正しい戦争はない」/東小で平和集会
親泊宗二さん講話
東小学校(下地政昭校長)で21日、平和集会「命」が行われた。児童469人が平和の大切さや戦争の悲惨さについて知識を深めた。講師に招かれた親泊宗二さんは「正しい戦争はない。皆が楽しく勉強し、家族と一緒に暮らしているのが平和」と強調した。
親泊さんは、1945年の沖縄戦の時は4歳。国は戦争が近づくと、宮古の子供や大人を台湾に疎開させた。船に乗っていたことをかすかに覚えている」と語った。
また「戦中の宮古は本土からの兵隊などで増え、食糧不足になった。住んでいる人全員がひもじくなった。食糧難の中、風土病のマラリアで亡くなった人も多かったという」と説明した。
その上で「戦争が終わって宮古に引き揚げる時は大変だった。船にはぎっしりと人が乗っていた。西表島船浮港に船が停泊している時の夕方、私は船から海に転落した。父が飛び込んできて、私を助けた。もし父の救助が遅れていたなら、私は助からなかった。命拾いした」と振り返る。
沖縄戦を通して平和を願う心を育て、併せて命の尊さを学び、思いやりの心を育てることなどが目的。