宮古特産品の発信拠点へ/パラダイスプラン
「島の駅」オープン/野菜、魚、肉など品ぞろえ
パラダイスプラン(西里長治社長)が運営する農水産物や特産加工品の直売所「島の駅みやこ」が27日、平良久貝の国道390号(通称・バイパス)沿いにオープンした。同所を利用して物産を販売する生産者は約150人。農水産物加工品を豊富にした品ぞろえが特徴で約500品目を取り扱う。西里社長は「島の駅みやこを宮古島のものづくり(特産品)の情報発信拠点にしたい」と抱負を語った。初年度の売り上げは3億円を目指す。
オープニングセレモニーで西里社長は「雪塩を通して培ってきた製造、販売技術を宮古のために役立てたいと思った」と、島の駅開設の動機を語った。キャッチコピーの「わくわくみやこ宝島」は、宝島のようにどんどん宝が出てくる宮古島をイメージしたという。
下地敏彦市長は、伊良部大橋が開通するとバイパスが表通りになるとした上で、「島の駅をにぎわいの空間にしてほしい」と、同所の発展に期待を込めた。
西里社長や下地市長らがテープカットで、オープンの節目を飾った。
加工品は雪塩や宮古みそ、泡盛、黒糖菓子、味付けモズク、カツオ削り、お茶、菓子類、ゼリー、ジャムなどがずらり並ぶ。
イモモチや味付けカツオなどを買った75歳の男性は、「宝島(宮古)の商品がたくさんある。新鮮な海産、農産物も多い。地産地消に貢献すると思う」と笑顔で語った。
宮古島漁協の直売店も、入居した。新鮮な魚介類を満載。初日は、マグロの巨大ハンバーガーや刺身の試食会を開き好評を博した。野菜、肉も豊富にそろう。
西里社長は、「農水産物は加工することによって、価値が高まり、地域経済活性化や雇用に結び付く」と強調。今後に向けては、新商品の開発を支援し、販路は地元だけでなく国内や香港、台湾など世界も視野に入れていることを示した。
敷地面積は2852平方㍍、建物面積が561平方㍍。駐車可能台数は46台。営業時間は7月12日までは午前9時から午後6時。13日からは午後8時までの平常営業になる。