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政治・行政
2013年7月9日(火)9:00

伊良皆村長が初登庁/多良間村

「村民自治」実現訴え/新人事内示、副村長は未定


初登庁し女性職員から花束を贈られる伊良皆光夫村長=8日午前、多良間村役場

初登庁し女性職員から花束を贈られる伊良皆光夫村長=8日午前、多良間村役場

 【多良間】多良間村長に就任した伊良皆光夫氏が8日、同村役場に初登庁し、第29代目としての村長職をスタートさせた。就任あいさつで伊良皆村長は村民と行政が一体となった協働の村づくりを強調するとともに「自分たちでできることは自分たちでやろう」と「村民自治」の実現を呼び掛けた。


 任期は2017年7月7日まで。伊良皆村長は、下地昌明前村長が退任直前に発令した1日付人事を「(選挙戦の)報復ともいえる人事」と批判し、就任と同時に大規模な異動人事を内示した。

 空白となっている副村長人事については「現在は未定。少数与党であり、議会との話し合いをしっかりとやっていく」と述べるにとどめた。

 就任あいさつで伊良皆村長は、同村の課題である少子高齢化や過疎化の進行を指摘。「一時的に解決できる特効薬はなく、地道にやっていくしかない」と述べた。

 その上で「産業の振興を図り、雇用の創出で経済力、生活力を高め、子育てがしやすく、教育が充実し、福祉行政が行き届いた村づくりを進める」と述べ、課題解決に向け、村民総参加の村づくりを訴えた。

 職員に対しては「事業量が増えても職員増はなく、仕事量は増すばかりで取り巻く状況は厳しい」としながらも、「村民ニーズに合わせた的確で良質な行政サービスを提供する必要がある」と述べ、全体の奉仕者であることの自覚を促した。

 「少数精鋭ではなく、全員精鋭によるプロ組織として、職員一人一人がチャレンジ精神を持ち、村民のための行政を強力に推進してほしい」と呼び掛けた。

 就任あいさつは当初、同村役場内で行われる予定だったが、伊良皆村長が「村民に向けても呼び掛けたい」と述べたことで、急きょ同村役場玄関前で行われた。

 多くの村民と全職員が耳を傾けた。

 伊良皆 光夫(いらみな・みつお) 1955(昭和30)年5月25日生まれ。58歳。多良間村字塩川出身。琉大短期大学部法経学科卒。79年宮古郡農協入り。2005年同農協退職。同年7月同村助役に就任。12年10月同村副村長解職。13年6月16日執行の多良間村長選で現職の下地昌明氏を11票差で破り初当選。


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