用地交渉、来年4月に開始/マクラム通り線拡幅事業
道路幅員16㍍に改良/事業完了は15年度を予定 県土木建築部宮古土木事務所は13日、宮古合同庁舎で、事業化が決まっている県道高野西里線の一部区間(マクラム通り線)拡幅事業の工事および用地に関する説明会を開催した。用地補償に関する説明では早ければ2011年4月にも用地交渉を開始する方針が示された。
同事業における道路拡幅区間は北給油所から下里通り線までの延長340㍍、幅員は現行の9㍍から16㍍に拡幅される。事業完了年度は15年度を予定している。
説明会には、マクラム通り線にかかる土地や物件の所有者らが参加し、具体的な工事スケジュールや用地補償に向けた事務手続きの内容説明を受けた。
事業の概要は、道路幅員計16㍍のうち車道部分を片側3㍍の計6㍍とし、停車帯は計3㍍、歩道は計7㍍を確保する。さらに、地権者が自主的に建物の敷地を歩道の境界線から1㍍後退させるセットバック部分を含めた幅員は18㍍になり、現行に比べて利便性や安全性が大幅に向上する。
今後のスケジュールとしては、今年度内に物件調査および地籍測量などを実施して補償金額を算定。来年4月から地権者へ補償金額を提示して本格的な用地交渉に入る予定。その後工事に着手し、15年度完成を目指す。
質疑応答では、地権者が電線地中化の可能性について質問。これに県側は、現段階では計画されていないことを説明した。ただ「電線地中化は進めなければならない。今後も要請していく」とした。
マクラム通り線の拡幅事業は、昨年12月の都市計画変更告示を受けて、今年3月に事業化が決定している。