給食に「紫いもパン」/市長ら試食
消費拡大を後押し
宮古島市立学校給食共同調理場は9日、「紫いもパン」の給食を平良、城辺、上野の各小中学校に提供し、北小学校では下地敏彦市長らを招いて試食会を行った。「紫いもパン」の給食は、下地地区は4日に終わった。伊良部地区は11日を予定している。
紫イモは、市が6次産業化を目指し、生産拡大に取り組んでいる作物。給食は紫イモの消費拡大を後押しする狙いで実施した。
今後に向けては、沖縄製粉が紫イモの粉末開発に取り組んでおり、これが学校給食の食材に採用された場合は、全県的な利用が可能になるという。
紫イモのペーストと小麦粉を練り合わせたパンの中身は、紫色に仕上がった。
伊志嶺采玲さん(北小3年)は「甘くておいしい。ふあふあしている」と話し、完食した。
児童たちと会話しながら試食した下地市長は「子どもたちがおいしそうに食べているのを見るだけでもうれしい」と感想。「今後も宮古で作った食材を、学校給食に取り入れるよう役所としても努めたい」と抱負を語った。
この日提供した紫いもパンは5820食で、富士製菓製パンと大洋製菓製パンが製造した。