世界的バイオリニストら出演/みやこじま国際音楽祭
来年夏に第1回を開催
「みやこじま青少年国際音楽祭」実行委員会の天野誠氏は9日、市役所平良庁舎で下地敏彦市長らと会見を開き、2014年から宮古島で毎年夏に青少年のための国際音楽祭を開催し、その第1回目には世界を代表するバイオリニストのイヴリー・ギトリス氏らが出演することを発表した。今年8月にはプレイベントとして東日本大震災復興支援コンサートを実施する。
14年夏に開催される「第1回みやこじま青少年国際音楽祭」への出演が決まったギトリス氏は1922年イスラエル生まれの90歳。現在はパリを拠点に活動を行っている。今年6月に熊本で開催された演奏会に参加したギトリス氏に天野氏が出演を要請し、宮古島での演奏が実現することとなった。
天野氏はギトリス氏が「20世紀最後の巨匠」と呼ばれていること、日本での演奏はこれまで大都市のみで行われていて、県内の演奏会に出演するのは今回が初となることなどを説明。「国内だけでなく海外からも聴衆が訪れるはず」と話した。
そのほか、同音楽祭の音楽監督は、ギトリス氏の弟子で日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターの木野雅之氏が務めること、昭和音楽大学の教授と学生、ドイツ・マンハイム市音楽学校青少年オーケストラなどの出演が決定していることを報告した。
プレイベントの東日本大震災復興支援コンサートは8月25日にマティダ市民劇場で開催。出演は木野氏、昭和音楽大学、宮古島市ジュニアオーケストラなど。ギトリス氏とドイツ・マンハイム市音楽学校青少年オーケストラをビデオで紹介することも予定されている。
下地市長は「宮古の子どもたちに質の高い音楽を聞き、音楽を楽しんでもらうことが開催の目的。ギトリス氏という世界的なバイオリニストの演奏は、ぜひ多くの市民にも聞いてほしい」と語った。