「夢と目標設定を」/清水聡さん
五輪メダリストが講話/宮工でボクシング指導も
宮古工業高校(宮里幸利校長)の進路講話が16日、全校生徒を対象に同校体育館で行われた。昨年開催されたロンドンオリンピックのボクシング競技バンタム級銅メダリストの清水聡さんを講師に招き「夢をあきらめない」をテーマに清水さんが自らの経験や、オリンピック出場までの道のりなどについて紹介した。
講話を前に清水さんは、県内でもトップクラスの実力を誇る同校ボクシング部の部員たちにボクシングの指導を行った。
清水さんの強烈なパンチをミットで受けた主将の比嘉大吾(3年)は「すごかった。恐ろしかったです」と笑顔で貴重な体験を喜んだ。
プロの誘いを断ってアマチュアとしてオリンピック出場を目指した理由について清水さんは「日本人のプロの選手でチャンピオンになったのは80人くらいいるがオリンピックのメダリストは120年の歴史の中でたった3人しかいなかったので五輪のメダルを目指した」と述べた。
オリンピックでメダルを受けたことについては「北京五輪で負けた悔しさと支えてくれた多くの人たちに対する感謝の気持ちを持ってロンドンオリンピックには臨んだ。感謝の気持ちを大切にして練習、試合に挑めたことが結果につながったと思う」と振り返った。
生徒たちからの質問にも答えた清水さんは、生徒たちに対して「まずは夢と目標を設定して進み出すことが大切。そのための努力を行い頑張れば結果が伴ってくる」と訴えた。
進路講話は、講師の貴重な社会体験を聞くことにより、生徒の望ましい職業感・勤労観を養い、進路に対する前向きな意識を育成することを目的に実施した。