豪快!カツオさばき/池間島
漁復活へ、祭り盛況
「カツオの日」の20日、池間島で第1回カツオまつり(主催・同実行委員会)が開催された。今年初めて水揚げされたカツオの試食と販売が行われ、多くの島民が訪れてにぎわいを見せた。子どもたちはカツオさばきや模擬釣りを体験し、伝統のカツオ漁への理解を深めた。祭りを企画した漁師たちは満足顔。カツオ漁復活への手応えを感じている様子だった。
昨年10月、宮古島市で開催されたカツオフォーラムを機に「カツオの日」が制定された。市のカツオ漁業の継続と発展を目的に、カツオ漁の最盛期である7月から9月の20日をカツオの日とした。これを受けて今回の祭りが企画された。
祭りでは、はじめに「カツオ万歳」を合唱。続いて伊良波進さんがカツオについて語った。伊良波さんは「日本では明治の中ごろにカツオ漁が行われ、池間島では明治39年に始まった」と歴史を説明した。
この後、カツオの餌に見立てた菓子を船上から振る舞う「ジャグガース」とカツオの模擬釣り体験が行われ、子どもたちが夢中になった。ジャグガースも模擬釣り体験も、島のカツオ漁が盛んだった時代に行われていたものだという。漁師や島民は懐かしい光景に目を細めていた。
池間漁協の組合長で、祭り実行委員会の長嶺巌会長は「祭りは大成功。きょうは今年初めてカツオが水揚げされた。カツオ漁の復活に向けて弾みがついた。カツオで島を盛り上げていきたい」と充実した表情で話した。