09/08
2024
Sun
旧暦:8月6日 先勝 乙 
産業・経済
2013年7月25日(木)9:00

宮古全域 かん水作業始まる/サトウキビ圃場

干ばつ被害低減へ/厳しい気象条件続く


宮古全域でのかん水作業が始まった=24日、下地川満

宮古全域でのかん水作業が始まった=24日、下地川満

 干ばつ被害が懸念されるサトウキビ圃場へのかん水作業が24日、宮古全域でスタートした。梅雨明け以降少雨傾向にある宮古島地方だが、今後もまとまった雨は期待できない厳しい気象条件が続く。


 宮古島地方気象台によると、宮古島地方は台風7号が通過した14日以降、雨が全く降っていないという。

 向こう1週間も太平洋高気圧におおわれて晴れの日が多く、まとまった雨は期待できない。

 このような気象条件を受けてかん水がスタートしており、1台当たりのかん水費用は3500円。市が2000円を補助、農家は1500円を負担する。

 かん水量は1農家当たり10㌧トラック9台分(面積30㌃)を1巡目とし、2巡目以降は降雨の状況を見ながら判断していく。

 作業の申し込みは、原料員(伊良部地区はトラック組合)が受け付け、かん水は宮古地区トラック事業協同組合が実施している。

 かん水が始まった24日は各地の圃場で10㌧トラックによる作業が行われた。主に春植え、株出し圃場に散水し、弱ったサトウキビの回復を促進した。

 製糖工場によると、夏植えのサトウキビは持ちこたえているものの、まだ根の張りが弱い春植えや株出しにダメージが見られることから、これらの圃場へのかん水を優先している。

 今後は気象条件が大きな懸念材料になってくる。このまま雨が降らない状態が続くと、農業用水の貯水量など干ばつ対策に限界が見え始めるためだ。

 宮古島市農政課の福里匡課長は「使用する水には限りがある。春植え、株出し圃場でのかん水を優先させてほしい」と促す。宮古土地改良区はスプリンクラーなどかんがい施設の適正利用を指摘。「かん水の曜日と適正なかん水量を守るように」と呼び掛けている。

 今期のサトウキビは、12日の昼前から13日未明にかけて宮古島地方を暴風域に巻き込んだ台風7号の強風で梢頭部の折損や葉の裂傷被害を受けた。台風通過後は塩害も発生し、被害が大きい地域では19日からかん水が実施されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月3日(火)9:00
9:00

閑散期の観光振興へ

座喜味市長と意見交換/観光庁など   市が観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する「市閑散期対策事業~推し活旅とマス媒体を活用した分散型旅行のすすめ~」に向けて、同庁の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長らが2日、市役所で座喜味一幸市長と意見を…

2024年8月30日(金)9:00
9:00

「サメ?いやイルカだ」

来間大橋近くで回遊確認/宮古ブルーの海満喫   来間大橋近くの宮古島側約100ほどの沖合で29日午前10時半ごろ、1頭のイルカが優雅に泳ぐ姿が目撃された。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!