島への思いを共有/多良間村教委
映画「旅立ちの島唄」を上映
【多良間】多良間村教育委員会は22日午後、南大東島を舞台に実話から生まれた映画「旅立ちの島唄~十五の春~」の上映会を多良間小学校で開いた。2回の上映会に計266人の村民が来場して鑑賞。離島の子どもたちが抱える苦悩と家族の心境、多良間島への思いを共有した。
映画は、15歳の春、高校進学のために南大東島を離れなければならない子どもの揺れ動く心境と家族愛を描いたもの。多良間村の子どもたちも同様に15歳の春になれば古里を離れる。村教育委員会では、そんな子どもたちに、多良間島の良さと島の人々の温かさを感じてもらおうと今回の上映会を企画した。
会場に訪れた村民は映画にくぎ付け。子どもたちはいつか訪れる旅立ちのときに思いをはせ、父母は島を巣立っていった子どもたちを思い、気持ちを重ねた。
沖縄本島の高校に通う娘を持つ母親は「娘と重なるシーンがあって、涙が出そうだった。島を出て生活している娘には、島を嫌いにならないで、たくさんのことを経験して、いつかは島に戻ってきてほしい」と感想を話していた。
この映画の上映は、宮古島市でも行われる。期日は28日、会場はぱいながまホール。