行雲流水
2013年8月1日(木)9:00
「相乗効果」(行雲流水)
きょうから8月。先月はイベントが多かった。本紙の写真特集で見る「夏まつり」の子どもたちと「雨乞いクイチャー」の大人たちの表情は対照的だった。大人たちも愁眉を開く日が近いことを祈りたい。慈雨を得て、心おきなく「お盆」を迎えたいものだ
▼来月は県内初の「フラダンス大会」があるという。「なりやまあやぐまつり」の前日に海上特設ステージで開催される。二つのイベントの相乗効果で、宮古島以外からの観客も増えそうだ。ついでに、カメハメハ王の子孫を名誉審査委員長に迎えることができれば、全国的な話題になるハズだが
▼ハワイアンの代表曲「カイマナヒラ」は、ワイキキビーチからながめたダイヤモンドヘッド賛歌だという。観光名所と歌との間にも相乗効果があるようだ
▼宮古の景観で観光客に人気があるのは、意外にも「夜空」だという。〝星が降るような〟天空に都会人は感動するようだ。「菜の花や月は東に日は西に」(蕪村)。夕日と満月を同時にながめる新名所があってもいい
▼食べ物も観光資源のひとつだ。伊江島観光の人気商品は、地場の牛乳と落花生で製造したアイスクリームだという。宮古島にはマンゴー、紫イモ、パッションフルーツなどの特産品がある。これらを原料にした特産アイスクリームをつくり、ブランド化できないものか。「おいしさ」の研究開発がポイントだ
▼観光客1人2個として年間82万個のアイスクリーム製造を考究する起業家精神があってもいい。雨は昔も今も〝神頼み〟だが、まつりや観光は年々進化する。(柳)