伝統工芸館着工へ/市議会臨時会
建設費1億6700万円を承認/高規格救急車購入も
宮古島市議会(平良隆議長)臨時会が7日に開かれ、総工費1億6779万円の市伝統工芸館新築工事(建築)請負契約について議決を求める議案や、歳入歳出それぞれを376万3000円増額させる一般会計補正予算案など計5議案について審議を行い、いずれも全会一致で原案通り可決した。
市伝統工芸館は、現在の伝統工芸品研究センターの老朽化に伴い、上野字野原のトロピカルフルーツパーク内にあった蝶々園入口に隣接する市有地に新築移転が行われる。
建物の総面積は約990平方㍍で▽絣織室▽藍染室▽草木・染色室▽苧麻紙室▽検査室▽織子養成室▽多目的作業場▽工芸品展示-などが整備される。
新築工事(建築)の契約相手は古波蔵組(那覇市)と三協建設工業(宮古島市)による特定建設工事共同企業体。工期は2014年2月28日まで。
指名競争入札が行われた同契約について下地信男観光商工局長は、予定価格は1億7280万9000円で請け負い比率は97%となることを説明した。上里樹氏の質問に対する答弁。
一般会計補正予算では、歳出の沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)事業で電線地中化推進事業として1100万円、歴史文化ロード整備事業で4329万2000円、観光プロモーション事業で3000万円が追加されている一方、伊良部大橋橋詰広場地域振興施設の予算1億4000万円は減額補正となっている。
その理由について長濱政治副市長は、県が行う用地買収が地権者との価格交渉難航で進んでいないため、今回は取り下げることを説明。同予算は次年度に再計上するほか、減額分1億4000万円は今年度の別事業に充当する考えを示した。真栄城徳彦氏の質問への答弁。
そのほか、高規格救急自動車を2266万8079円で購入する財産の取得、池間小中学校屋内運動場改築工事(建築)の契約金額を1億4679万円から1億5519万円に、久松小学校屋内運動場改築工事(建築、解体)請負契約金額を2億2659万円から2億2845万9000円に変更する議案が採択された。