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行雲流水
2013年8月8日(木)9:00

「衆議院選挙」(行雲流水)

 先の衆議院選挙で幾つかの政党は有権者(国民)に対していろいろと政策を掲げマニフェストとして提示した。公約します!と表現しても意味するところは大差はないはずなのにカタカナ文字のマニフェストである

▼かつて文部大臣の諮問機関「国語審議会」は日常的に外来語の使用が急増している現実であってもコンセンサス(合意)アカウンタビリティー(説明責任)プレゼンス(存在)等々…定着不十分な外来語は日本語に言い換えることが望ましいとの指針案を示した

▼「マニフェスト」は日常的に定着していると立法府の選良たちは見なしているということか。ところで同じく国政選挙においては有権者の投票行動を左右しかねないと言われるほどに巧みな表現語の〝キャッチフレーズ(コピー)〟が勢いを増している

▼自民党をつぶしてでも〝構造改革断行〟と叫んだ小泉首相は突破口に「郵政民営化」をかざして選挙戦に突入し勝利。鳩山民主党は相次ぐ自民党政権の不手際に国民が猛反発していることを受けて〝政権交代〟を強調し大勝利

▼先の参議院選挙では政権党は消費税増税など国民受けしない政策には真正面からはふれず衆参の〝ねじれ解消〟などキャッチフレーズ政策を誇大にくり返して民主党前政権のていたらくもあって圧勝した

▼衆参がねじれなく一政党に牛耳られるのであれば当該政党の唯我独尊政策でもまかり通り国会の二院制は不要になる。が、わが国のメディア報道はおしなべてその視点乏しく政権党のキャッチフレーズ宣伝に国民を誘いこんでいた。(知)

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