産業・経済
2013年8月11日(日)9:00
キビ農家自主かん水に懸命/水タンク積み畑往復
干ばつ被害が進む中、サトウキビ農家は10日、自主かん水に追われた。自家用軽トラックに0・5㌧タンクを載せて畑と給水所の間をせわしく往復。朝から晩まで通い1日に15台分、かける人もいるという。
週間天気予報には、久々に「傘(雨)」マークが並んだ。13、15、16日は「曇り一時雨」。農家は「1日も早く、雨が降ってほしい」と願う。10日午後には、平良地区を中心に片降りがあった。城辺や上野、狩俣などには降っていない。
気象台は13日は、台風11号の影響が出ると予想。15、16日は湿った空気の流入を見込んでおり、雨が期待できそうだ。
城辺新城の給水所では、軽や大型トラックが次々と給水した。
50歳代の男性は、午後6時までに10往復。間もなく植える夏植の苗にするキビを中心にかん水した。ジェットポンプから吹き出る水は、黄ばんだ葉を濡らし、乾き切った土にしみ込んだ。
同男性が、収穫を予定しているキビ畑の面積は2㌶と広い。「大型トラックのかん水も依頼しているが、間に合わない。雨が降るまで頑張るしかない」と気合いを入れた。