キビ夏植え始まる/2014-15年産
夏休みの孫ら手伝う
2014-15年産サトウキビの夏植えが、始まっている。城辺福中の益田高明さんの畑では19日午前、孫らも手伝うにぎやかな作業光景が見られた。2節苗を畝間に落とし、足で土をかぶせる昔ながらの光景だ。
孫の翔也さん(専門学校3年)は「家族一緒の仕事は楽しい。キビ代金は学資になるので、力が入る」と気合いを入れていた。
福中周辺には、先月12日の台風7号の雨以来、降っていない。18日にスプリンクラーで人工雨を降らせて土を適度に湿らせ、植え付けとなった。
益田さんは耕運機で、畝立てをした。ハーベスターを使う畑の畝幅は140㌢、手刈りの畑は120㌢に仕立てる。
益田さんは「宮古の作物の中では、キビの所得が最も安定している。台風や干ばつに強い」と、キビの魅力を強調した。
土の湿りは、片降りがあった旧平良市区や伊良部の東から南側一帯はほどよい。雨の少ない下地や上野、城辺の畑は乾いた状態で、農家は台風12号の雨に期待している。夏植えは10月ごろまで続く。
県農業研究センター宮古島支所によると、宮古で最も普及が進んでいる「農林27号」の場合、植え付け時期は9月が最も良い。倒伏に伴い茎に裂け目ができる損害が、8月植えと比べて少ないという。