宮古民謡にどっぷり
4枚目のCDを発売/東京在住の和田さん
東京都に住む和田佳代子さん(30)が宮古民謡を収録した4枚目のCDを制作し、このほど発売した。母親が平良大浦出身で、旧盆や十六日祭(墓参り)など年に数回、里帰りするという和田さん。「宮古民謡は自分のルーツ。これからも時間を掛けて勉強、研究し歌っていきたい」と話した。
CDのタイトルは「美ぎ島宮古島ぬあーぐ(歌)」。これまでに第1~第3集までが発売されている。
今回発売された第4集には、和田さんの歌と三線で「四島の主」「伊良部トーガニ」など計15曲が収録されている。
宮古民謡に出会ったのは4年前。平良西里の「重信民謡研究所」(平良重信主宰)に体験入学したのがきっかけだった。
最初は三線で童謡などを弾いていたが、師匠の平良重信さんが「とにかく覚えが早い」と舌を巻くほど上達。レパートリーもどんどん増やして、これまでに宮古民謡を60曲収録。CD化に向け、さらに20曲準備しているという。
宮古民謡保存協会コンクールの新人、優秀、最高の各部門で合格も果たし、来年は教師の免許取得に挑戦する。
年に数回、宮古を訪れ平良さんから直接指導を受けているが、ほとんどが独学によるもの。「宮古民謡は壮大で奥深い。聞いていて心が躍動する。これからも歌の内容や歴史を勉強しながら、宮古民謡の魅力を伝えていきたい」と話した。
平良さんは「もっと経験を積んで、周囲の人たちに影響や刺激を与えながらレベルアップを図ってほしい」と期待した。
和田さんのCDは市内のレンタルDVDショップや空港などで販売中。問い合わせは重信民謡研究所(電話75・5150)まで。