宮古の現状をヒアリング/沖国大・前津ゼミの学生
離島行政の課題など学ぶ
沖縄国際大学法学部で行政法を学ぶ前津榮健教授のゼミ学生17人が2日、市平良庁舎を訪問し、市の現状や離島行政の課題などについてヒアリングを行った。下地敏彦市長、友利克企画調整課長、大金修一エコアイランド推進課長、宮国泰誠観光課長らが対応し、市の概要について説明し学生らの質問に受け答えた。
あいさつした下地市長は「離島事情を勉強する際、何が島の問題になっているのかをしっかり踏まえて学んでほしい。県内離島はそれぞれ特徴があり、島によって状況が異なる」と述べ、現在、市が全国に先駆けて行っている環境モデル都市事業などを紹介した。
大金課長が環境モデル都市事業で行われている実証研究やマイクログリッドなどの取り組みについて紹介した。学生からは同事業でどのような効果があるのかなどの質問が出された。大金課長は「環境保全のほか、事業そのものを宮古島ブランドして発信することで、観光振興の材料として他地域との差別化ができる」と説明した。
観光客増加のメリット、デメリットについて質問を受けた宮国課長は「観光客の増加は地域雇用の拡大や経済振興などにつながっている。デメリットとしては島の環境負荷が大きくなることなどがある」と述べた。
このほかゼミ生からは伊良部大橋開通後の効果、新石垣空港開港による観光ダメージなど多岐にわたる質問があった。
ヒアリングに参加した大城華菜子さん(3年)は「ゼミ内でレポートにしてまとめる予定。ていねいに答えていただき感謝している」と話していた。