来月、建物部分解体へ/旧宮古病院
跡地に市立図書館を計画
旧県立宮古病院の解体撤去工事が着々と進んでいる。工期は来年2月25日まで。同場所は国有地であるため、発注者の県病院事業局が約1億8300万円を掛け、建物を解体、撤去し更地にした上で国へ返還する。請負業者は先嶋建設(本社・那覇市松山、黒島正夫社長)と丸秀(本社・宮古島市平良、伊良皆秀満代表)共同企業体(JV)。土壌調査も併せて実施する。
工事は現在、建物内部の取り壊しを実施しており、10月には建物部分の取り壊しに着手する予定。
建物の取り壊しへ向け、円滑な施行と周囲の安全確保を図るため旧病院周辺に高さ約2㍍の鉄製の壁を設置している。
市は国に返還された後、同跡地(約2万2000平方㍍)を購入し、同場所に図書館と中央公民館を併設した施設の建設を計画している。
市によると、跡地の価格は不動産鑑定士の鑑定、評価では4億7000万円だが、国の売却基準があり交渉することになるという。
跡地の購入に向けては、今年3月の市議会定例会一般質問で長濱政治副市長が「関係機関への要請や意見交換などを行い、賃借に努力してきた。しかし、国有地の未利用地については売却が国の原則であり、賃借はできないことになっている」と答弁している。
市は跡地の購入に向け、購入費を来年度予算に計上したい考えで、国と調整を図っている。