実質収支額は19億円/市12年度一般会計決算
前年度比2億円の減少/貯金44億円、借金残389億円
宮古島市がこのほどまとめた2012年度歳入歳出決算によると、一般会計の歳入決算額は379億680万円、歳出決算額は356億1100万円で、歳入、歳出差引残額(22億9570万円)から翌年度繰越事業充当財源額(4億910万円)を差し引いた実質収支額は18億8650万円の黒字となったが、前年度実績と比較すると黒字幅は2億7810万円減少した。特別会計はいずれも前年度に引き続き全会計で黒字決算となり、一般・特別会計を合わせた実質収支額は18億9720万円となった。市の貯金に当たる財政調整積立基金は44億2330万円。借金に当たる市債残高は389億円となった。
12年度一般会計の予算現額は409億7610万円で、市税などの増収により前年度に比べ17億6720万円(4・5%)の大幅増。歳入決算額は379億680万円で前年度比3億1890万円(0・8%)減額となった。
一方、歳出決算額は356億1100万円で同比3億2000万円(0・9%)減となった。
特別会計予算総額は139億5040万円で、前年度比4億2420万円(3・1%)の増加。歳入決算総額は137億5470万円で、同比3億6610万円(2・7%)増加した。
特別会計の決算額は全会計で黒字決算となり、黒字の水道事業会計を除く実質収支額は1070万円で前年度に比べ2150万円の減額となった。
財政調整積立基金は44億2330万円。市の中期財政計画では15年度までに55億円を積み立てる計画で、16年度から段階的に減額される国からの普通交付税に備える。
市債の現在高は、389億30万円で前年度に比べ8600万円減少した。
借入額は36億630万円で内訳は▽一般単独事業債9億7930万円▽臨時財政対策債10億5910万円▽辺地及び過疎債9億680万円▽公共事業債3億1480万円-などとなっている。
12年度の償還(返却)額は元金36億9230万円、利子は6億7580万円となっている。
同年度の一般会計及び特別会計歳入歳出決算は4日開会の市議会9月定例会に提出され、審査を受け認定される見通し。