来夏、豪華探検船が寄港/米シルバーシー・クルーズ
副社長が事前視察/市、観光協と意見交換
米国で世界周遊のクルーズ船事業を展開するシルバーシー・クルーズ社副社長のダリウス・メタ氏が6日、宮古島市を訪れ、同社がクルーズ船の寄港を計画している平良港湾のなどの状況を視察した。同社は来年3月に豪華客船シルバー・シャドー(2万8000㌧級・乗客数約400人)を沖縄に寄港させるが、宮古には豪華探検船(6130㌧級・乗客約125人)を来年8、9月ごろに寄港させるとしている。メタ氏は市内の港湾視察後、市平良庁舎を訪れ、長濱政治副市長、宮古島観光協会の豊見山健児会長らと意見交換した。
世界でもトップクラスの豪華客船を運航する同社は高級小型客船シルバー・シャドーの沖縄への寄港を決定した。現在の宮古島市内にある港湾施設の状況では、同客船の寄港は難しいと判断したことから、それよりも小型な豪華クルーズ探検船(6130㌧級)を宮古島に寄港させたいとしている。市内の港湾施設整備が完了した2015年以降の段階で、シルバー・シャドーを寄港させたい考えだ。
長濱副市長は「宮古は海がきれいで、公式認定されたコースを有するゴルフ場が三つもある。また、マンゴーなどのトロピカルフルーツの産地で、お客さんにも十分満足してもらえるはずだ」と話し積極的に宮古観光をPRした。
メタ副社長は「下崎埠頭は市街地から少し遠いので、第3埠頭の整備が完了した後でシルバー・シャドーの寄港を考えたい」と述べ、来年8、9月ごろには現在、同社が造船している豪華クルーズ探検船シルバー・ディスカバリー(約6000㌧級・乗客約125人)を寄港させる考えを示した。
メタ副社長によれば、クルーズ探検船の乗客は比較的若い富裕層で、各国を巡りながらスポーツなどを楽しむ客層だという。同社のクルーズ船は2年を掛けてアメリカ、ニュージーランド、アラスカなどの世界各地を周遊するが、寄港地の申請は2年計画で行われている。そのため、来る3月に沖縄に寄港するシルバー・シャドーが宮古島にも入港可能かどうかを検討するため訪問したという。
米国資本の豪華クルーズ船寄港に宮古、沖縄の観光関連事業者、関係団体は喜びの声を上げている。