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社会・全般
なりやまあやぐ
「なりやまあやぐ」の歌碑が建立されて、今年は5周年の節目を迎える。この歌は古くから城辺の友利で伝承されてきたが、1960年、友利實功氏が琉球放送の素人のど自慢大会で歌ったのを契機に、人々を魅了して、たちまち世に広がっていった。
▼ 友利地区では、「なりやまあやぐ調査委員会」を結成、綿密な調査・研究を行った結果、2005年「なりやまあやぐ」発祥の地が予想通り友利であることが確認され、それを記念に、未来永劫、後世に継承していくために「なりやまあやぐ発祥の地」の歌碑が友利元島・インムギャーの地に建立された
▼なりやまとは山の名前か、それとも慣れた山か、場所は実在か、架空(象徴)のものか、元歌があったか、無かったか等、この民謡には謎が多い。いずれにしても、古くから伝承されてきた歌謡であるから、変遷を経て、曲も(歌碑に刻まれている)歌詞も、最もいい形が今に残っていると考えられる
▼この歌の魅力は曲の美しさにある。ゆったりと重厚に語りかけるように心に染みこんでくる。この旋律にのせて個人的な心情を即興的に口ずさんだ人々もいたに違いない
▼ところで、9月19 日(日)、第5回「なりやまあやぐ」まつりがインムギャー海浜の海上特設舞台で午前7時から開催される。17時12分からの開会行事に続いて17時35分から「なりやまあやぐ大会」が開かれる。ろうそく灯籠の灯のもと幻想的雰囲気の中で、朗々と「なりやまあやぐ」が歌われる
▼誇り高い文化の祭典である。