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産業・経済
2013年9月10日(火)9:00

野菜・果樹新集出荷場、野原越に建設へ/JAおきなわ

来年4月供用開始/ゴーヤー、マンゴー選果機導入


JAの新集出荷場建設予定地=9日、野原越

JAの新集出荷場建設予定地=9日、野原越

 JAおきなわ(砂川博紀理事長)は宮古島の平良、城辺、下地、上野4支店の野菜・果樹集出荷場を統合する新集出荷場を平良字西里2059(野原越)に建設する。敷地面積は約1万4000平方㍍で、建物が約3000平方㍍。来月着工し来年4月の供用開始を予定している。

 

 新集出荷場は野菜や果樹を一元集荷し選別(品質、サイズ)基準の統一を徹底することで、市場の信頼向上やブランド化につなぐ目的で建設する。事業費は約6億3700万円(国・県75%補助、JA25%負担)を掛ける。

 場所選定は「宮古島の中心付近に位置し、交通が便利な所」を主眼に行い、同所に白羽の矢を立てたという。

 設備は、ゴーヤーとマンゴーの選果機を新しく導入する。台数は2レーン(台)。選果機によって、作業の効率化が期待されている。

 ゴーヤーは、機械がカメラで品質やサイズを識別。人は果傷の有無の点検や箱詰め作業などをする。マンゴーはサイズだけを選別し、品質の判定は人が行う。果実一個一個の糖度測定も可能という。

 カボチャやトウガン、メロン、タマネギなど船舶に積む野菜を置くスペースは、1500平方㍍と広い。インゲンを選別するスペースやオクラの保管場所も設けた。

 現在、選別し箱詰めした野菜は、運送会社が4カ所の集出荷場を巡って集め配送している。今回の集出荷場統合は、集荷時間の短縮化など、流通コストの低減にも結び付く。

 JAの担当者は「品質を統一する一元集出荷は、市場の信頼を高め、最終的には農家の所得向上に結び付く」と強調する。


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