交通死亡事故1年半「ゼロ」/宮古島署管内
酒絡み人身事故も0件
宮古島署(宮城英眞署長)管内の交通死亡事故0件が6日で、昨年の3月7日から1年6カ月続き、9日現在も継続している。県内の14警察署のうち、0件を継続しているのは本部警察署の2年6カ月に次ぐ2番目の長さ。また宮古島署は14警察署の中で唯一、飲酒に絡む交通人身事故が1年1カ月と15日継続している(9日現在)。
共に0件が続いていることについて宮城署長は「継続していることは自治体、関係機関、交通安全ボランティア、地域住民の理解と協力のおかげと感謝している」と述べた上で「しかしながら、いまだに飲酒運転で検挙される人が後を絶たないことから、現状は楽観視できない。警察としては、現状に即した指導と取り締まりを含め、交通事故防止のための施策に強力に取り組んでいきたい」と述べた。
また、宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長は「お茶の間作戦など地道な活動が役に立っていると思う。飲酒運転根絶宣言事業所の数も増えて、地域の人たちの意識が高くなったことも大きな理由。交通死亡事故「0」が1年半、飲酒に絡む人身事故「0」が1年以上継続している。これはボランティア活動としてもとてもやりがいがある。これからもしっかり活動していきたい」と話した。
2011年2月1日から始まった「飲酒運転根絶宣言」をしている事業所数も、9日現在で192事業所、4780人で、宮古島署は各事業所で根絶宣言をして、交通安全意識が高くなっていることも「0」継続の大きな要因とみている。
宮古島署管内では2013年1月1日から9月9日までの飲酒運転検挙数が57件で、このうち酒酔いが5件、酒気帯びが52件だった。また、検挙数全体のうち、21件(酒酔い1件、酒気帯び21件)が早朝の検問によるもので、これが全体の約37%を占めており、宮古島署は節度ある飲酒を呼び掛けている。
昨年同期の飲酒運転検挙数は69件(酒酔い1件、酒気帯び68件)で、今年は12件減少している。
県内14警察署の中で、交通死亡事故0件を1年以上達成したのは本部署(7回)、嘉手納署(6回)、豊見城署、石川署(3回)、糸満署(2回)、宜野湾署(1回)と宮古島署の8署。