緊急時の対処法学ぶ/「救急の日」イベント
救助工作車など展示/親子連れで現場を体感
9月9日の「救急の日」と「救急医療週間」(9月8~14日)にちなみ宮古島市消防本部は14日、市内の大型スーパー駐車場で救急の日イベントを開催した。会場にははしご車や救助工作車、高規格救急車の展示やAED心肺蘇生法体験などのコーナーが設けられ、親子連れや買い物客らが救急医療の現場を体感しながら消防署の役割とその大切さについて学んだ。
会場では、展示された高規格救急車の内部を消防署員が子どもたちに分かりやすく説明したほか、大きなはしご車に試乗し大喜びの子どもたちを親たちがカメラで撮影する姿も見られた。
そのほか、特設のテントでは心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)の取り扱い講習などが行われた。
消防車が大好きな息子の康太郎君と参加した辻絵梨さんは「子どもが大好きでよく消防署にも見学に行く。きょうは消防車を間近に見られるので参加した。心肺蘇生法も1年前に学んだが忘れるのでこうした機会に再度説明を受ければ思い出せるので良い体験ができた」と話した。
そのほかにも会場では、医師による血圧測定などの健康チェックや塗り絵のコーナーなども設けられ、参加者たちはいろいろなイベントを通して救急医療に対する意識を高めていた。
同署によると2012年中における圏域内の救急出動件数は2636件でそのうち救急搬送人員は2360人となり年々増加傾向となっている。
傷病程度別の分類では、軽傷者が1049人、中等症(入院を必要とするも重症に至らないもの)が793人、重傷者が427人、死亡が48人でその他が43人となっている。
救急車の頼み方については▽あわてず落ち着いて正確に119番を呼び出す▽けが人や病人がいる場所をはっきり知らせる▽どのような事故か、病気かを知らせる▽事故が大きな場合はけが人の人数を知らせる▽通報(電話)している電話番号と通報者の名前をはっきり知らせる-ことを呼び掛けている。