全国からフラ愛好者200人出演/カギマナフラin宮古島2013年
姉妹都市マウイと友好の証し
今年は宮古島とハワイ州マウイ島の姉妹都市提携48周年。フラを通して国際交流や観光、地域振興を図ろうと「カギマナフラin宮古島2013」(主催/同実行委員会=大会長・下地敏彦市長)が21日、城辺友利のインギャー海岸海上ステージで開かれる。県内外の愛好者約200人が出場予定で、35組がエントリーする。カギマナフラは宮古方言の「美ぎ」とハワイ語の「マナ」(魂)、フラを合わせた造語。大会は、20日午後5時40分から根間地区公園予定地で前夜祭を行うほか、21日午前10時から市熱帯植物園でハワイや宮古島の伝統文化を体感するフラピクニック(~午後3時)を実施、午後4時半からは大会が海上ステージで開催される。愛好者の「ホイケ」で幕開け、出場はクプナ部門(46歳以上)、ワヒネ部門(14~45歳)で行われる。ここでは、地元出演者を紹介する。
1965年旧平良市とマウイ島は友好、理解、親善を目的に姉妹都市提携で結ばれた。現在、中高校生のホームステイなどを通し、人的文化的側面を中心に幅広い分野の友好交流が行われている。こうした背景を元に世界中で親しまれているハワイの伝統芸能フラを通じ、宮古島での相互交流を深めていこうと全国大会が開催されることになった。
ワヒネ部門にエントリー〈アイラナフラ スタジオ〉
2002年に平良下里通りで教室を開設したアイラナフラスタジオ(代表・中松陽子さん)。ワヒネ部門にエントリーする。14日、イオンタウンで行われた告知イベントでも約20人が参加して華やかな舞いで大会の告知を努めた。同スタジオは、日曜日午前10時からと、月・水・木の午後8時からのけいこを通し、8歳から60代の女性たちがフラを楽しむ。「毎年沖縄大会には参加しているが、地元でも発表の場ができたことを喜んでいる」と中松代表。
7日は、今回出演のために、ゆいみなぁで全体レッスンを行った。祭事に使われるというイリイリ(石)を打ち鳴らしながら音楽に合わせて優雅に舞う。大人に混じって稽古に励むのは、小学2年生の岩本理紗子ちゃん。5歳から習っているという。母親の晶恵さんは「保育園の夏祭りで初めてフラを見て、やりたいと言い出した。ヒラヒラの衣装が気に入ったみたい」と笑う。最後に竹の楽器プイリでポーズを決めた。
輝く花となって〈フラハラウオ プアエナ〉
20代から30代の子育て真っ最中の女性たちがフラを楽しむ。Iターン者が多く、お互いの情報交換の場ともなっている。リーダーは室上直美さん。サークルは市中央公民館の大ホールを使用して毎週水曜日夕と、場所を変えて日曜日の午前に行われる。指導者は東京に住む柴田知佳さん。年2回の来島で集中ワークショップを実施、その中でフラを習得して普段のけいこで技を磨いている。
プアエナは花が輝くことを意味し、色とりどりのパウを身につけた女性たちが、大ホールでけいこに励む姿は、まぶしいばかり。14日、イオンタウンで行われたプレイベントでは、その華やかさを披露した。
3サークル合同でホイケ〈フラサークル プアコー〉
下地スポーツクラブ、ゆいみなぁ、アグの会の3サークルを指導する福嶺美智子さんのグループ。ホイケに出場する。公民館講座を経て好きな人たちでサークルをつくり、フラに親しんできた。中でもアグの会は同期生で結成され3年になる。
福嶺さんは「これまで好きで淡々とやってきたが、フラ仲間の輪が広がることは良いこと」と話し、長年続けてきたことに報われ感を示した。今回は3サークルの合同で、ホイケに出演する。
サークルの輪が結実〈フラサークル ポポレファ〉
中松代表の門下生で友利洋子さんと川村亜希子さんが指導するグループ。下崎地区公民館の講座からサークルになった。2010年の4月から毎週水曜日の活動日に20代から60代の女性たちがフラを楽しみながら友好を深めている。市生涯学習フェスティバルにも出場するなど、市民権を得た。
毎週水曜日の午後7時半から始まるけいこは、下地、上野、城辺の会員もいることから、ほぼ全員揃うのは8時ごろ。気さくなメンバーで、初めての人も「ウエルカム」。先輩たちが基本のポーズを手取り足取りで教えてくれる。14日のプレイベントでは、チームワークの良さを発揮していた。