世界的作曲家の指導法学ぶ/宮古吹奏楽OB会
ヴァンデルロースト氏が講話
世界的に有名な作曲家のヤン・ヴァンデルロースト氏と県吹奏楽連盟会員との交流を図ることを目的とした吹奏楽指導者クリニックが15日、宮古高校音楽室で行われた。
クリニックには、同連盟に加盟している学校の吹奏楽部を指導する教諭らが参加。宮古高校吹奏楽部と、宮古吹奏楽OB会(狩俣政作会長)の会員約50人が演奏を行いヴァンデルロースト氏の指導方法を学んだ。
このクリニックは、同氏が客員教授を務める名古屋芸術大学が主催し、県吹奏楽連盟が共催で国内では那覇高校と宮古高校で開催された。
同氏が作曲したコンサートマーチ「アルセナール」と希望の歌(SONG OF HOPE)を講習曲に、クリニックは行われた。
演奏を聴いたヴァンデルロースト氏は「よく練習されて素晴らしい演奏だった」と感想を述べた上で、演奏の抑揚などについて指導。参加した教諭らは今後の指導方法に生かそうと、ヴァンデルロースト氏の指導内容に真剣な表情で聞き入っていた。
同連盟に加盟している宮古吹奏楽OB会の狩俣会長は「離島の子どもたちは普段こうした経験がなかなかできないので実現できて良かった。指導者たちも高いレベルの指導法を学べたので、今後の活動に生かしてくれればうれしい。これからもこうした取り組みを展開していきたい」と述べた。
ヴァンデルロースト氏は、ベルギー出身でベルギーのレメンス音楽院で講義するほか、名古屋芸術大学、洗足学園音楽大学などの客員教授を務めている。