伝統獅子舞勇壮に/上区共進会・豊年祭
優秀農家も表彰
城辺の上区自治会(松川光雄会長)の共進会と豊年祭が「十五夜」の19日、同地区公民館で盛大に行われた。優秀な実績を収めた農家を表彰したほか、獅子舞保存会(喜屋武則吉会長)が獅子舞で無病息災と五穀豊穣を祈願した。
共進会では、今年の県サトウキビ競作会の多量生産の部で県1位(55万3219㌔)に輝いた洲鎌正弘さんら大勢の農家に賞状と副賞を授与した。
あいさつで松川会長は、関係団体からの副賞に感謝した上で、一層の努力による増産に期待を込めた。
喜屋武則吉公民館長が式辞。下地敏彦市長(代読)と平良隆市議会議長が祝辞を述べた。
豊年祭は上区獅子舞保存会の伝統の獅子舞で幕を開けた。
かねやホラ貝、笛が鳴り響く中、男性2人に誘導された2頭の獅子が荒々しく舞い、勇壮さをアピールした
2頭の獅子は1892(明治25)年に下里村から村分けした際、同村の主が祝いに贈ったとされる。以来、上区(当時下里添村)では旧暦8月15日に獅子舞が奉納され現在に至っている。市指定無形民俗文化財に指定されている。
特設舞台では子ども会や婦人会、老人クラブ、青年会のメンバーが趣向を凝らした踊りを披露。テントの下では、地域住民らがご馳走を囲んで泡盛を酌み交わすなど大いに盛り上がった。