出場者、情感込め熱唱/第8回なりやまあやぐまつり
グランプリにモハメッドさん
「ぶどぅり とぅゆまし 肝心(つむぐくる)」を大会テーマに第8回なりやまあやぐまつり(主催・同まつり実行委員会)が22日、城辺友利のインギャーで開催された本選には子どもの部、一般の部に合わせて41人が出場し、宮古島の伝統民謡「なりやまあやぐ」を情感たっぷりに歌い上げた。
幻想的な雰囲気に包まれた会場は途中、激しい雨に襲われた。出場者らは雨にも負けず歌い続けた。審査の結果、子どもの部最高賞に当たる御神山賞は久松小6年の平嶋大雅君が受賞。一般の部グランプリのなりやまあやぐ大賞にはブリ・モハメッドさんが輝いた。
子どもの部には16人が出場。伝統の宮古民謡を受け継ぐ子どもたちが着物姿で舞台に上がり、日ごろの練習成果を堂々と披露した。
一般の部には予選を含めて52人が出演し、本選を25人で競い合った。なりやまあやぐ独特のゆったりとした節回しと、レベルの高い三線の技術と歌声に会場内の聴衆は、うっとりと聞き入った。
城辺友利で生まれ、長く受け継がれてきた独特のなりやまあやぐの世界に本土各地から訪れた観光客や地元来場者は酔いしれた。
激しいにわか雨が数度にわたり会場を襲ったが、海上特設ステージは海中に据え付けられたライトが幻想的に場内を彩り、砂浜や御神山に設けられた無数のろうそくの火が夜の会場を演出した。