コミュニティー施設起工/多良間村
村制100周年のシンボル
【多良間】今年村制100周年の多良間村のコミュニティー施設が30日午後、同村仲筋の村役場隣で起工した。利便性の高い多目的ホールをはじめ研修室、資料庫、備蓄室などを完備する交流施設で、3億円以上を投じる大型工事だ。安全祈願祭で伊良皆光夫村長は「教育、文化、生涯学習を中心に幅広く利用できる素晴らしい施設だ」と述べ、村民の新たな憩いの場となる施設の建設着工を喜んだ。コミュニティー施設は来年4月に供用を開始する。
建設場所は、このほど解体された村中央公民館の跡地。敷地面積は1032平方㍍で、コミュニティー施設は鉄筋コンクリート造りの3階建て、延べ床面積は979平方㍍となる。
1階部分には大型の多目的ホールを設置、舞台発表など大小の行事を開催できるスペースを確保した。そのほかエントランスホールや相談室、事務室を置く。
2階には研修室や視聴覚室、会議室、資料庫、料理実習室を設置。3階部分には災害時用の備蓄室と防災緊急放送室、自家発電室などを整備する。
建物建築費は2億4727万円、電気設備には6247万円を投じる。建築工事は大米建設・郷土開発特定建設工事共同企業体、電気設備は丸秀が請け負う。
建設地で行われた安全祈願祭には、多良間村や同村教委、建設業者の代表ら関係者が出席して工事期間中の無事故無災害を祈願。新しいコミュニティー施設の幅広い利用に伴う村の発展を誓い合った。
伊良皆村長は「子どもたちをはじめ青年、婦人、老人と多くの村民が利用できる素晴らしい施設」と竣工後の有効な利用を期待。その上で「無事故、無災害が大きな願い。素晴らしい施設が完成した暁には全村民で祝いたい」と述べた。