1000㌧の出荷目指す/トウガンの植え付け始まる
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが本土に出荷している主要野菜トウガンの植え付けが始まった。端境期(冬春期)の出荷野菜で、宮古の同時期の生産量は全国で最も多い。2013年度は72戸の農家で出荷量1000㌧、販売額1億8000万円を目指す。出荷は12月上旬に始まり、来年5月ごろまで続く。
トウガンは低カロリーのヘルシー食品。ビタミンCや高血圧に有効とされるカリウムを多く含む。料理は煮物などに向き、国内消費は増える傾向という。
山口修JAトウガン専門部会長は「トウガンは収入が安定している野菜。栽培に失敗することもないので、施設園芸を始める人に向く」と述べ、青年の新規参入に期待した。10㌃から20㌧収穫した場合、手取り200万円は可能という。
宮古産のトウガンは出荷量が安定し、県の野菜品評会で毎年のように金賞を受賞するなど、品質面での評価も高い。
市場の評価は高く、05年度のキロ単価は約190円と堅調に推移した。出荷量は969㌧、販売額は1億8600万円だった。
山口部会長は「ブランド化に向けては、条件とされる『定時、定量、定品質』の構築に努めたい」と抱負。県野菜品評会での金賞受賞にも強い意欲を見せた。
宮古島市産のトウガンは05年、ブランド産地化を視野に、県の拠点産地認定品目に認定されている。