勇壮に荷川取クイチャー/「伝統芸能」で保存会披露
【那覇支社】県内の市町村指定の民俗文化財などを選定した伝統芸能舞台公演「特選 沖縄の伝統芸能 明日へ響け島々の肝心」(主催・県、県文化協会)が9月28日、浦添市の国立劇場おきなわ大劇場で開かれた。宮古島市の荷川取クイチャー保存会が出演し、伝統の踊りを披露した。荷川取のクイチャーは市指定の無形民俗文化財。
同保存会の舞台は「とうがにあやぐ」の歌声で幕開け。総勢30人の男女が円陣を組み、「ヒヤサッサー」の掛け声とともに手拍子をしながら跳ね踊った。
演舞の合間には、踊り手の半数が舞台を降り、会場に詰め掛けた在沖の郷友らと一緒になってクイチャーの踊り盛り上げた。
与那覇秀夫同保存会長は「みんな楽しそうに踊っていた。こんな立派な舞台に初めて出られて最高に幸せ」と笑顔だった。
同保存会は1974年に結成。会員数24人。年齢は26~70歳。県の2001年度文化功労表彰を受けた。
「特選 沖縄の伝統芸能」は、県内各地域の多様で豊かな伝統行事や伝統芸能などの発信・活性化を図る県の「地域の伝統文化継承支援事業」の一環で、今回が初開催。