野田の肥育牛優秀4席/県枝肉共進会
肉質の良さアピール
平良狩俣の野田にあるJA宮古肥育センターから第39回県畜産共進会の枝肉部門(4日、南城市県食肉センター)に出品した肥育和牛が、30頭中上位4位の「優秀賞4席」に入った。枝肉格付けランクは最高の「A5」。枝肉重量は目標数値の「445~465㌔」を上回る472・2㌔だった。
野田の肥育センターを管理するJAおきなわ宮古地区畜産振興センターの平良明憲センター長は「肥育技術の向上と改良の成果があいまって、今回の成績につながった」と上位入賞を喜んだ。
入賞牛の父は「美津照重」、母の父が「平茂勝」。472㌔の枝肉は120万4110円で競り落とされた。キロ単価は2550円。ロース芯面積は66平方㌢㍍。霜降りの度合いを示すBMSナンバーは10と、高い水準だった。
宮古肥育センターからは4頭出品し、ほかの3頭の枝肉格付けも「A4」の上物評価を受けた。優秀賞1席は、恩納村の伊波邦夫さんが受賞した。
審査講評ではロース芯面積の平均が56・2平方㌢㍍と前回を3・5平方㌢㍍上回ったことや、BMSが7・4と前回の5・5より1・9ポイント向上したことなどを報告。「今回の枝肉では枝肉重量やロース芯面積、歩留まり基準値、脂肪交雑の4項目で向上が見られた」と評価があった。
一方で、B等級が全体の10%を占めたことを課題に挙げた。
同共進会は肥育技術の向上や銘柄確立、販路拡大などを目的に開催している。