有毒ミフクラギ、盛加越公園に66本
市「果実食べないで」/看板設置へ、伐採検討
有毒の実をつける「ミフクラギ」(オキナワキョウチクトウ)が平良の盛加越公園などに多数植えられていることが8日までに分かった。同公園を管理する市建設部都市計画課では、実の写真と「食べられません」などの注意書きを書いた看板を近日中に全樹木に取り付ける。今後、伐採も視野に予算確保に努める方針。沖縄本島で9月23日に1歳男児が誤ってこの木の実をかじり、病院に搬送された。幸い命などには別条なかったが、市民からは「有毒な木が公園にあるのはおかしい」と対策を求めている。
同課によると同公園のミフクラギは1997年、当時の平良市が公園との境界線に防風林として46本を植えた。その後「こぼれ種」で66本に増えている。
今では木の高さは5~6㍍、幹周りは60~100㌢の大木になった。
実はニワトリの卵ほどの大きさで、最初は緑、熟するとマンゴーやパッションフルーツに似た赤色になる。
台風23号の影響で、ほとんどの実が落下しており同課では「絶対に触らないように」と注意を呼び掛け。公園に隣接する保育園にも注意を促した。
担当者は「予算が確保できれば、早急に撤去していきたい」と話している。
同公園には以前、同木とは別の有毒の「キョウチクトウ」65本も植えられていたが、市議会の指摘を受けて2010年にすべて伐採したという。
担当者は「別の有毒の木が植えられていたことは知らなかった」と話している。
ミフクラギは、下地前浜ビーチ後方に広がる保安林帯の遊歩道にも50本が植えられている。市民からの指摘で県宮古支庁農林水産振興センターが確認した。
同センターによると99年に防風・防潮対策として植えられたという。「本庁と確認を取っており、早急に何らかの対策を取る」と話している。