上野野原に建設へ/新食肉センター
都計審 計画案に同意
宮古島市都市計画審議会は9日、新会長に下地義治氏を選任後、2013年度の第1回会議を開き、新宮古食肉センターの建設位置を「上野字野原1190の187(旧家畜競り市場跡地)」とする都市計画案に同意した。敷地面積は2790平方㍍。建設予定地は市長への答申、県知事同意後の「都市計画決定の告示」により正式決定する。新食肉センターは14年度着工、15年度中の供用開始を目指す。
都市計画に向けた手続きは①住民説明会②都市計画公聴会③都市計画案の公告・縦覧に次いで、今回の審議会となった。
会議資料では公聴会で「計画地は水道水源保全地域」との指摘などがあったと報告。都計課は「計画地は川満流域に属し、水道水源保全地域ではない」と見解を示した。
排水処理の懸念には「排水は水質汚濁防止法に基づき処理する」と回答。聖域との指摘に対しては、一帯の土地が家畜競り市場や牧場に利用されていたなど、これまでの利用状況から「聖域とは考えにくい」と述べている。
「公衆衛生上危害を生ずる恐れがある場所」との意見は、県生活衛生課の「土地の状況などから危害の生じる恐れがない場所と思量される」との判断を基に否定した。
現場視察後、と畜場の位置などを定める都市計画案を審議し全会一致で同意した。
宮古食肉センターは、安全で安心な地元産肉の供給を目的とする公益的施設。荷川取に1982年建設した施設は築後30年経過し老朽化が著しいため、改築を計画した。総事業費は6億円程度で畜産振興基金を充てる。基金活用は、14年度中の着工がタイムリミットになるという。