鍵掛けで盗難防止を/「鍵島甲子園」
12校で自転車施錠率競う
自転車の施錠率の高さを競う「カギスマ(鍵島)甲子園」(主催・宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会)が10、11月の2カ月間、実施される。市内の小・中学校、高校校が参加。施錠確認を行う宮古島警察署(宮城英眞署長)の署員と宮古島地区防犯協会(前川尚誼会長)による出発式が10日、平良中学校(伊志嶺吉作校長)で行われた。
宮古島署管内での今年1月から9月末までの自転車盗難件数は41件で、前年同期比で12件増加していて、盗難被害自転車の85・5%が無施錠で、被害者の49%が学生だった。盗難被害の未然防止を図るため、自転車利用機会の多い児童生徒に施錠の習慣を身に付けてもらうことを目的に「カギスマ甲子園」が開催されることとなった。
参加校は、宮古高校、宮古工業高校、宮古総合実業高校、伊良部高校、平良中学校、北中学校、久松中学校、鏡原中学校、城辺中学校、上野小学校、西城小学校、下地小学校の12校。期間中、4回の施錠確認を行い、施錠率が最も高かった学校に宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会長(下地敏彦市長)賞が贈られる。
出発式で宮城署長は「鍵を掛けておけば犯罪を減らすことができる。被害に遭わない、犯罪を起こさせないためには鍵掛けが一番。子どもたちや大人の皆さんに鍵掛けの習慣が身に付いてくると、自転車だけでなく自宅でも鍵を掛けるようになり、犯罪の起きにくい社会になる」と鍵掛けの重要性を訴えた。
前川会長は「いろいろな活動をしながら、宮古から盗難や事件、事故がなくなるために協会としても精一杯、皆さんの力を借りて取り組みたい。力を合わせて頑張ろう」、伊志嶺校長は「今回の取り組みは学校で指導する方向と同じ。学校でもしっかり指導していきたい」とあいさつした。
出発式終了後、参加者は手分けをして参加校での施錠確認を実施。一台一台、鍵が掛けられているかチェックをして、無施錠の自転車には鍵掛けを呼び掛ける注意書を付けていった。