宮古牛まつり大盛況
試食コーナーに長蛇の列/4500人分の牛汁、焼肉完食
宮古牛まつり(同実行委員会主催)が13日、市熱帯植物園で開催され、約4000人(主催者発表)が牛汁や焼肉の試食品を味わったり、特設舞台のショーを楽しんだりした。試食品は宮古牛の牛汁2000食と焼肉2500食の合わせて4500食が準備された。試食開始時刻の午前10時30分前から、試食コーナーには長蛇の列ができた。試食品4500食全てが午後1時すぎには終了するほど好評だった。
まつりは午前10時に実行委会長の下地敏彦市長が「試食品や牛のなき声コンテストをはじめ、多彩な催しを準備しているので、きょうは1日ゆっくりと楽しんでほしい」とあいさつした。
来賓の県宮古農林水産振興センターの前田幹男所長は「この牛まつりを契機として、皆さんにおいしくて安全な宮古牛について知ってもらい、さらなる地産地消の推進が図られることを期待する」と祝辞を述べた。
試食の牛汁などを手にした参加者は家族単位や友人たちと思い思いの場所に陣取り、宮古牛料理に舌鼓を打っていた。
毎回このまつりに参加している下地文彦さん(平良)は「僕は皆勤賞。宮古牛を食べられる機会がなかなかないので、毎年楽しみにしている」と試食コーナーの列に加わっていた。
宮古牛の焼肉セットや5万円相当の特選宮古牛肉セットが当たる抽選会などが行われ、当たり番号が呼ばれると、小躍りしながら商品を受け取りに来る人の姿も見られた。
特選宮古牛肉が当たった松川順子さん(69)は「いきなり当選番号を呼ばれて驚いた。家族と来ているので、今晩みんなで楽しみに食べます」と笑顔だった。
牛の100日肥育コンテストには15頭がエントリーし、この期間で増加体重が149㌔だった大海の「ひろふく号」が1位に輝いた。
特設の舞台では宮古民謡ショーなど多彩なプログラムが演じられ、会場では音楽や歌に合わせて手拍子を打つなどまつりを楽しむ姿が多く見られた。