有毒ミフクラギに張り紙/盛加越公園内
市、伐採視野に対策検討
宮古島市平良の盛加越公園に、有毒の実をつける「オキナワキョウチクトウ」(ミフクラギ)が植えられている問題で、この公園を管理する市建設部都市計画課が17日までに、「実は食べられません」と書かれた注意文書を対象66本のうち大木46本に取り付けた。この公園のオキナワキョウチクトウは防風林の役割を果たしているが、市は県の指導に従って伐採を視野に検討を進めている。
注意文書はA4サイズ。オキナワキョウチクトウの実の写真を掲載し、「注意! 実は食べられません。樹液でかぶれることもあります」と書き込み、風雨対策としてラミネート加工を施した。
文書を取り付ける作業は9日に行い、同時に台風接近に伴う強風で落果した実を拾い集めて処分した。今後は県と歩調を合わせ、安全を確保する観点から伐採の方向で検討を進める。
同公園に、オキナワキョウチクトウが多数植えられていることは今月8日までに分かった。
都市計画課によると、1997年、当時の平良市が公園との境界線に防風林として46本植えたという。その後「こぼれ種」で66本に増えた。今の木の高さは5~6㍍で、幹周りは60~100㌢の大木になった。
実はニワトリの卵ほどの大きさで、最初は緑、熟するとマンゴーに似た赤色に変わる。
先月23日には沖縄本島で1歳男児が誤ってこの実をかじり、病院に搬送されている。幸い命に別条はなかったが、この事故を受けて県や宮古島市が安全確保の対策を強化している。