来年度に再整備へ/市海業センター
漁業者の育成主眼
老朽化した宮古島市海業センター=平良狩俣=の再整備方針を検討している委員会(村吉順栄委員長)の第2回専門委員会が23日、市役所平良庁舎で行われた。同センターの業務は現在、種苗生産や放流が中心だが、改築後は養殖漁業者育成や技術向上支援に重点を置く。今後、施設内容を具体的に詰め14年度の事業着手を目指す。
市は新センターに関し「養殖漁業の拠点施設」と位置付けている。
同センターの再整備に向けては昨年度、一括交付金を活用して調査を行った。
事業内容は①モズク、海ブドウ養殖②シャコ貝の陸上養殖③鑑賞用熱帯魚のストックと流通④サンゴの陸上と海中養殖-などについての支援を描く。市は漁協の推薦を受けた漁業者を対象に各養殖技術の研修を一定期間積ませて自立を促し、漁業者を増やしていく方針だ。
新しく始める熱帯魚の販売は、石垣では成功事例も多いという。生産者のコスト低減のためモズク種の養殖施設の貸し出しも行う。
現在海業センターではシャコ貝やガザミの種苗生産と放流、ウニやタマンの中間育成などを行っている。再整備後も、必要な事業は残す。
同養殖事業は水産基本計画に示す「儲かる漁業」を目指して推進する。